One.





と沢田、お前ら居残り。」
「はぃぃぃぃい!?」
「えーっ!」

14歳、ちょっと成績の悪い普通の女の子です。一日の最後の授業が終わって家へ帰って漫画読んでパソコンやって 寝て一日が終わるはずだったのに、全科目赤点取ってしまった私はクラスで一番成績が悪い沢田綱吉くんと(二番は私。) テストをもう一回やらされるハメになりました。

「ねぇちょっと沢田くん、ここどーやるの?」
「・・・いや、俺に聞かれても・・・。」
「だよねぇ!あはは!」
「(ひどいー!)」

いくら教科書見て良いって言われても、そんなの見てもわかんないよ、みたいな。沢田くんは沢田くんで 一生懸命教科書読んでうんうん唸ってるし、(答案用紙は真っ白だけどね!)あぁ話す相手がいないって退屈だなあ。

「ねぇ〜沢田くん〜ひ〜ま〜。」
「・・・え、テスト用紙終わったの!?」
「いーや、沢田くんと同じで真っ白だよ!」
「じゃあやりなよ・・・。」

なんだ、意外と真面目だな沢田くんは。そう言ったらちょっと頬赤くしてそ、そんな事ないよ!って叫びだして、 面白かったからかーわいーい!って言ったらテスト終わらないと帰れないよ!ってどなられた。 わーお沢田くんでもどなる事あるんだね!

「ねぇ、この国語の読解問題あるじゃん。」
「う、うん。」
「この“茶色いもの”が示している文章を答えろってさ、」
「うん。(なんかいやな予感がする。)」
「そんなのうんことかしかなくない?」
「(意味わかんねえ!)」

沢田くんが急に白目むき始めたからどうしたの、って聞いたら、う○こってどこにもでてないよ!って言われて、 わざわざ1文字伏せなくても良いんだよって言ったら、げ、下品だよさん!ってまたどなられた。

「沢田くんは上品だねぇ!」
「う○こなんて言える人も少ないから!」
「えーそうかー?現にここに1人
「ガハハハハ!うんこならランボさんも負けないもんねー!」
「んな、ランボーォ!?」

ここに1人いるよ、って言い終わる前に牛みたいなかっこした子供ががしゃーんって教室のドア半分ぶっ壊しながら 入ってきた。あーぁ、壊れちゃったよ、いいのかあれは。て言うかあの子角までつけてる!最近の子供はリアルだなあ! そういえばあの子誰だろう、沢田くんの弟?・・・似てなっ!つかランボって変な名前!本当に日本人?いや、外人かもよ、 そしたら沢田くんも外人!?え、ハーフ!?

「んー何かなーこの紙ー!」
「あ!おいランボ!それ触るなよ!」
「やだもんねべーだ!」(ぴら)
「・・・え、ぎゃー私のテスト!(採点済みの方)」

なんて色々考えてるうちになぜか私のテスト(採点済みの方)はランボという子の手にわたっており、ガハハハハおっかけっこだもんねー! とか言ってかってに追いかけっこを始めてしまっているランボくんは底なしのバカだと思う。(そしてそれをこら、まてー!って真面目に追っかけてる沢田くんはアホだと思う。)

「何かなーこれー!」
「ちょ、ランボ!それ見ちゃダメだぞ!」
「え、ぇぇ?何、見ようとしてんの、あの子!?」
「やだもんね!ランボさんが見てあげるもんね!(ぴら)」
「だーっ!」
「あーっ!」

沢田くんがとめたにも関わらず、ランボくんは私の採点済みのテストをぴらっとめくって見てしまった。 ・・・ま、まぁ、良いんじゃないの別に、減るもんじゃないし。ていうか沢田くんは何をあんなに焦って

「うーひゃひゃひゃひゃ!!13点だこれ!」
「お、おいランボ!(やめてくれー!)」
「こいつ13点でおバカだからバカババァだもんね!」
「なんだとこらぁ!ちょ、お前そこになおれぇ!!」
「(ひーっ!始まったー!)」
「ぐぴゃ!」

こういうガキにはまず礼儀というものを教えるべきだと思って(だって初対面でバカってどういう教育受けてんだ!)、 年上に対する態度をなおせ!って言ったらバカと話すとバカがうつるもんね!って言われてもうお前死ねよって蹴り飛ばしたら(あ、やべ)泣いた。 え、泣いた?

「が・ま・ん・・・ぐぴゃあああああああ!」
「ひーっ!」
「うわ泣いちゃった・・・!」

沢田くんが必死でさんごめんね、って謝ってくれて、ああやっぱりこの子は良い子だ・・・!とか思ってたらまたぐぴゃああああって聞こえて、 変な泣き方だな〜とか思ってたら今度はじょじょじょじょ〜って何か液体がこぼれるような音がした。 (・・・じょじょじょじょ〜?)

「うわー!ランボもらすなよおおお!」
「えええ!?も、もらす!?もらしたの!?」
「とにかく拭かなきゃ!な、なにか拭くものもってる!?」
「拭くもの!?・・・あ、雑巾が落ちてるよ。」
「それで良いや!(持ち主さんごめんなさい!)」

わーお、沢田くん慣れてるねーぇ!そう言ってみたらいつもの事だから・・・と目を逸らしながら言われた。 いつもの事って、そんなにもらしてんのか。(それより雑巾の持ち主が気の毒でしょうがない。) 沢田くんが一生懸命ランボくんがもらしたもの拭いてるの見てたらなんか変な罪悪感感じたから(だって蹴って泣かしたのわたしだし。)まぁ手伝ってやるか!とか思って近づいたらランボくんの泣き声がでっかくなった。(あ、うざ。)

「なんで私が近づいたら余計泣くの。」
「ご、ごめんさん!」
「いや、沢田くんは全然悪くないよ!」
「う、うわああああ!お前なんかちねー!」(ぽい)
「うぎゃッ!」(べしゃ)
「んなーっ!ラ、ランボ・・・!何てもの投げるんだお前はー!さんごめん!本当にごめん!」
「・・・」

沢田くんが謝ってくれて、あぁこの子はなんて良い子なんだろうとか思ってたらランボくんがその黄色い液体がびちゃびちゃについた雑巾をこっちめがけて投げてきて それが見事私のお顔にヒットした。(く、くさい・・・)つーか何、普通乙女の顔めがけて黄色い液体がびちゃびちゃなもん投げるか!? あ、やばい。もうやばい、怒った、まじ怒ったもんね私!

「お前が死ね!」(ばこんっ)
「くぴゃ!」(べちょ)
「うわー!(もう勘弁してー!)」
「が・ま・ん…っこうなったらツナもくらえー!」(ぽいっ)
「んな、えーっ!?」(べちゃ)
「(まじで!?)」

あんまり関係ない沢田くんまでまきこんじゃって(私じゃないよ悪いのは!ランボくんだから!) もう枕投げいや雑巾なげ、みたいな感じになっている。(しかもランボくんの黄色い液体つき) どうすんのこれ、顔についちゃったじゃん!ニキビが増えちゃうわ! 軽く溜め息ついて(あ、幸せが1つ逃げた。)窓の方みたら黒いスーツの小さい子供っていうか赤ちゃんが鉄砲持ってこっち見てた。(あ、ちょっと可愛い。)また沢田くんの弟か何かかな。

「お前も死ぬ気でやれ。」
「リ、リボーン!?」
「(あ、やっぱ弟!)」

その黒いスーツを着た赤ちゃんはリボーンという子は(また外人みたいな名前だな。)、手に持っていた鉄砲(多分おもちゃ)を沢田くんに向けて撃った。 ちょっとっていうかすごくビックリしてたら沢田くんが急に倒れて急に「リ・ボーン!!」とか言って起き上がった。きゃーパンツ一丁じゃないの!

「うおー!死ぬ気で雑巾を投げるー!」(ばしっばしっ)
「えええええ!(キャラ違うしー!)」
「ぐぴゃ!ぐぴゃあ!」(べしょっべしょっ)

急に沢田くんのキャラも顔つきも変わったと思ったら沢田くんが雑巾(黄色い液体つき)をランボくんに向けてたくさん投げ始めた。 (あれ、なんか数が増えてる。)やるねー沢田くん!って隣にいるリボーンくん?に言ったらニッと笑った。本当に赤ちゃんかこの子。

「う・・・ぐぴゃああああああああああっ!」
「あ、余計に泣いた。」

でも止める気なんてさらさらない。もっとやってやれー!って沢田くんに向かっていったら、次はランボくんが何か出し始めた。 ・・・なんだあれは、なんか紫色の・・・バズーカ?みたいな。(最近の子供は鉄砲とかそっち系のおもちゃ持ちすぎだと思う。)(まったく親は何をやってるんだ!) そしてそのバズーカを沢田くんに向けて撃つのかな、とか思ってたらなんと自分に向けて撃った。やっぱりバカだ・・・なんて思ってたら次は煙がもくもく出てきて、 ・・・あれーランボくんは?

「お久しぶりです。若きボンゴレ十代目に親愛なる若きさん。」
「うわ、誰この人!?」
「うーおーぉぉ!投げる投げる投げる投げるーっ!」(ばしっばしっ)
「ぐっうごっがはぁっ!」(べしょっぼすっ)
「ちょ、沢田くん!?この人知らない人だよ!?いーの!?」
「そんなのかまってられるかー!」(ばこんっ)
「ぐ・・・っ!く、さい・・・っ!」(べしょっ、ばたん)
「・・・あちゃー。」
「うおー!たーおしたぁー!」
「よくやったぞ、ツナ。」
「・・・・・・」

黄色い液体にまみれて倒れている知らない人を見ながら、はもう沢田くんって一体何なのか分からなくなってしまった。 (とにかく早く帰ってシャワー浴びたい。)





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下品ですんません。     空 (2007.11.10)