今、私の目の前には無惨にもばらばらになったケータイ(だったもの)が広がっている。
赤、青、緑、黒・・・ワオカラフォーウ!
ケータイが
ぶっ壊れた。
なんでだっけ、なんでぶっ壊れたんだっけ。・・・あぁそうだ、今日学校でケータイいじってたら「校則違反だよ。」とか言って
ヒバリくんに取り上げられたんだっけ。(私以外にもいじってた人いたんだけどね!)
それで「放課後応接室まで取りに来て。」って言われたから取りに行ったらケータイの代わりにこんなカラフォーウ!な原型を留めていないケータイ(だったもの)をわたされて、
(というか投げつけられて、)なんでぶっ壊れてんの!?って聞いたら「僕以外の男が電話帳に入っててムカついたから。」意味不明ですヒバリくん。
・・・こんなわけでぶっ壊れました私の愛しいケータイ。(というかぶっ壊されました私の愛しいケータイ。)どうすんだこれ、結構高かったりもしたんだけどなあ。そして今、私は自宅ですごく頑張ってこのカラフォーウ!
な破片を元の鮮やかなオレンジ一色に戻すために色々とやっている。(というかこんなん直せるわけないよねえ!)(畜生ヒバリくんめ。)
「(ガラッ)お邪魔します。」 (ぴょんっ)
「・・・(めんどい。)」 (ぴょん)
「っひゃー!狭い部屋れすね骸さん!」 (ぴょーんっ)
「・・・えいっ」 (ぴょどたっ)
「うげっ、なんれこんなダセェのこいつ。」
「おやおや、大丈夫ですかクローム。」
「どうしたのあなたたち。」
窓が開く音がしたと思ったら順番に骸さん千種くん犬くんそして可愛い髑髏ちゃんが窓からなにくわぬ顔をして入ってきた。
(可愛い髑髏ちゃんはこけたけど。)「大丈夫髑髏ちゃん!?」「・・・うん。(ぐすん)」
目が潤んでますけど大丈夫なのか。というか何だ、うちの窓はこいつら専用の玄関か!?
「たまにはこういう登場のしかたも良いと思いまして、クフ。」
お前らいつも窓からじゃんかよ!いつもと変わんないよ!
「ちげーっつの!今日はぴょんって効果音がついれたぞ!」人の心を読まないでお願いだから。
「・・・相変わらず散らかってるね。」
「だまれぃ千種くん!」
「クフ、ここまで散らかせるのもの魅力ですよ。」
「あんたらの秘密基地よりは大分散らかってないと思うよ。」
「秘密基地じゃなくてアジトら!」
「どっちも一緒でしょーが!」
入ってくるなり狭いだの散らかってるだの文句言いやがってこいつらは!
(たまには玄関を利用してほしい・・・。)
「僕に玄関というものは似合いませんから。」「意味不明れす骸さん。」「犬、お前はどちらの見方です?(修羅道ちゃきーん)」「・・・もちろん骸さんれす。」
あぁかわいそうな犬くん・・・。きっといつもああやって従いたくもないパイナップルのいう事を無理矢理
「?」
・・・すんません。
「・・・ねぇ、このカラフルな物何?」
「こら千種!発音が悪いですよ、カラフォ「どうでもえーわ!(ばちこーん)」ほげー」
「骸さーん!何すんらこの凶暴女!」
「・・・(かわいそうな骸さま。)」
「、質問に答えてくれない?」
「おい肉まんメガネ!骸さんがやられたんらぞ!」
「ああ、そのカラフォーウ!な破片ね、実はケータイ(だったもの)なんだよね。」
「シカトすんじゃねーびょん!」
「ケータイ?・・・これが?」
「うん。まったくヒバリくんってば私のケータイこんなにしちゃって。」
「・・・(いじいじ)」
「・・・(かわいそうな犬。)」
あ、そうだ。千種くんならこのケータイ直せちゃったりするんじゃないの!?犬くんはイジケてて頼りにならないし、骸さんはぶっ倒れてて使えないし、
可愛い髑髏ちゃんには迷惑かけたくないし、「なら僕にはいいわけ。」「や、そうじゃなくて!」
だって本当ならこーいうの得意そうな犬くんに頼むんだけど今犬くんそれどころじゃなさそうだし、(というかどうしてこんなすねてるのこの子。)
「・・・と千種が犬の事無視したから。」「あ、そうなの髑髏ちゃん。」「・・・別に良いけど。」「ええええ髑髏ちゃん!?」
そして骸さんもむだなくらい美しく倒れててそれどころじゃなさそうだし。(というかどうしてぶっ倒れてるのこの人。)
「が蹴り飛ばしたから。」「あ、まじで。」「・・・全然良いけど。」「まじですか髑髏ちゃん!?」
・・・この可愛い髑髏ちゃんにとって骸さんと犬くんって一体・・・。
「・・・直してあげるよ、めんどいけど。」
「うっそ、本当に!?」
「こういうの得意だし。」
「(まじで!?)」
「(しゅたっ)そういう事ならこの僕が直してあげましょう!」
「あ、骸さま。生きてたんだ。」
「なっ」 (がーん!)
「このブサイク女!骸さまに何て事言うんら!」
「・・・だって、生きてるとは思わなくて。」
「こいつ〜!骸さんが死んだら世の中平和になるけど俺らは困るんらぞ!」
「・・・クフフフ犬?」
「(しまった!)え、いや、俺じゃないです!このブサイク女が
「クロームのどこがブサイクなんですか!」
「うるさいよ犬、骸様も。」
「な、何を言うんですか千「うるさいっつってんでしょー!(ばちこーん!)」ふげー」
「・・・(かわいそうな骸さま。)」
まったく私の愛しいケータイが直るかもしれないという大事なときにこの南国果実はピーピーうるさくしやがって!
「さぁ千種くん!頑張ってそのカラフォーウ!なのをオレンジ一色に戻してあげて!」「・・・も少し黙ってて。」「・・・すんません。」
冷たいぜ千種くん!それでもどこから出したかも分からない小道具をテキパキと動かしてどんどんそのカラフォーウ!な破片を元に戻していく千種くんを見ると尊敬せざるをえない。
「今度から師匠と呼ばせてください。」「うるさいよ。」やっぱり冷たいぜ千種くん!
「(むくっ)リ・ボーン!六道骸、復活です!さぁ千種、そのケータイ(になりかけてるもの)をわたしなさい!」
「骸さん・・・あんたそんなキャラだったの。」
「いいえ、これはこの前沢田綱吉が叫んでいるのを見たんでマネしてみたんです。」
「・・・すごくくだらない。」
「こらクローム!・・・まぁいいでしょう、千種、そのケータイ(になりかけてるもの)をわたしなさい!」
「・・・何でですか。(めんどい・・・)」
「後は僕がやりましょう!クハハハハハ!!」 (ばしっ)
「あ。(とられた。)」
「あ、ちょっと骸さん!今千種くんが直してくれてたのに!」
「骸さんに任しときゃ直るんらから黙って見てろ!」
「多分壊すと思う。」
「黙れブサイク女!」
うん、絶対髑髏ちゃんの言うとおりになると思う。(まぁまた壊されても千種くんにまた直してもらえばいっか。)
そして骸さんは千種くんから奪い取ったケータイ(になりかけてるもの)を高く掲げて(高く掲げる必要なんてあるのか!?)、
「そりゃっ!」とか超ありきたりな掛け声叫んでボンッて音がしてモクモクと煙が出た。(ええええ煙ー!?)
そしてだんだんと煙が晴れてきて、はたしてケータイは無事直ってるんだろうかと見てたらそこにはオレンジ一色のケータイの姿は無く、
代わりに赤一色の薔薇の花束があった。・・・それどうやったんですか骸さん。
「・・・ク、クフ。失敗しました☆」
「は」
「代わりと言ってはなんですが、この赤い薔薇の花束を貴方に・・・」
「なーにが“☆”だこのやろう!薔薇とかいらねーよハゲ!!」 (ばこっがすっぐしゃっ)
「ぐっがほっぐへっ!」 (ばたんっ)
「む、骸さんに何すんらこの女ー!」
「こいつは私に何をした!?あァ!?」 (骸のトライデントちゃきーん)
「ひぃっ!(こ、怖いびょん!)」
「今日こそ息の根を止めてやるわ!」
「・・・。」
「何!?髑髏ちゃんまで私を止める気!?無駄よそんな事したって「がんばって。」よしきたァ!」
「何言ってんらドクロ!や、やめろー!」
「・・・(めんどい。)」
結局骸さんの息の根を止める事は出来なくて(犬くんに邪魔された。)しょうがないからケータイ1つ買ってもらった。
「・・・(ああサイフが・・・)」「(かわいそうな骸さま)」
でもそのケータイも学校でいじってたらヒバリくんに見つかって、「新しいの買ったんだ。」って言われたから
「うん!骸さんが買ってくれたの!(※正しくは買わせた)」って答えたら
「ワオ!僕以外の男に買ってもらうなんてね、しかもよりによってそいつだなんて。」「目が怖いですヒバリくん。」
「僕が新しいのを買ってあげるよ。」(めきっ)
「あああああああ!私のケータイ!」また壊されました。(まぁまた買ってもらえたけど。)(←今度はヒバリくんに)
***
「信じられますかクローム!?せっかく僕が泣きながら買ったケータイさっそく壊したんですよが!」
「かわいそうな骸さま。」 (←超棒読み。)
「・・・何ですその棒読みは。」
「そうらぞこのブサイク女!骸さんがいい人だからって調子のりやがって!」
「・・・めんどい・・・」
髑髏ちゃんがひどい。 空 (2007.11.18)